社長から、
「来年で当社は30周年になる」「そこで記念品を作る」
と言われ、まったくの無経験なのに、担当者に選ばれたあなた!
まさに「嬉しいけどブルーな気持ち」そのものです。
そこで、どうしたらいいのか?間違いだらけの選び方をしないためにアドバイスします。
目次
【間違い1】権限がない事に早めに気付け!
まず、大きな間違いとして、担当者が役員レベルでもない場合、ほとんどが下記のようなパターンとなります。
・課長程度 ・総務 ・女性社員 となります。
けっして馬鹿にしているわけではなく、周年記念品を選ぶほどの立派な会社なので、組織がピラミッド体質になっているわけです。
ですから、まず、大切なことは、「自分は選ぶけど、最終的な決定者ではない」という点を早く自覚して、どのように組織をうまくまとめるかが重要になります。
更にいえば、記念品を依頼する業者もうまくコントロールすることが必要なのです。
・権限がある人を見るける方法
テクニックとしては、過去の経験から言えば、複数の商品を用意して、誰が最終的に選ぶかを見ることです。
どうしても嗜好の違いから、Aさんは好きでもBさんは嫌いな商品はあります。
こうした場合、Bさんの意見を無視してまでも選ぶ事が必要になります。ですから、複数商品を選ぶ段階において、「これがいい」と言った人は、大抵、権限があります。
ですから、商品がなくても、カタログから選ぶ際に、決定する人を観察しておきましょう。

大変だからこそ、重要な人選びなんです。
【間違い2】何でも喜ぶものと知れ!
周年記念品で、あれこれと悩みますが、実際、散々悩んだあげくに、決定して記念品をお渡ししても、どうしても強い思いがあるため、悩むのは仕方がありません。
しかし、実際にもらう側からすれば、無料でもられるので何でも嬉しいのです。
ひどい話ですが、タオルであろうとボールペン1本であろうと、無料でもらえるものですから、それほど優劣をつけません。
結果として、プレゼント品なので何でも喜ぶものと知ることが必要です。

自分が思っているほど、相手は思っていません。
恋愛関係と似ているよ。
・結婚式の引き出物と同じですよ
一番良い事例としては、結婚式会場での最後にもらう引き出物。
がっくりもしたり、嬉しいと思ったり、意外と優劣がわかれますが、新郎・新婦ほどの思いほど、もらったほうは、それほど関心がありません。
残酷な話なんですが、周年記念品にしろ、引き出物にしろ、もらう側はその程度の気持ちの持ちようしかありません。
【間違い3】お客様より社員が喜ぶものを探せ!
周年記念品の場合、2つのルートがあり、創業が長ければ長いほどあります。
・取引先へ
・社員へ
多くの場合、対外的な式典なので、どうしての来場者向けの粗品として選ぶ傾向がありますが、こうした場合、形式的なものが多く、実用性が低いものが選ばれる傾向があります。
せっかくの式典なので、固い形式が重視され、ひどい場合には「壷」とかになります。その壷を数百個購入しているがありましたが、本当にいいのでしょうか。
思いっきり間違いですよ。
ですから、取引先目線で記念品を選ぶと、大きなミスが起こります。
・実はセンスがある社員の目利き
これに比べて、社員の目利きは、とっても厳しいです。
理由は、自分達の稼いだお金で、自分達が使う記念品を選ぶのですから、それは商品選びが「実用性」をメインとして選びます。
周年記念品の担当者にも、詰め寄る機会も多く、最後の決定の時にあれこれ注文をします。このため、意外にも良い記念品を自然と選びます。
ですから、社員の目利きを活用する=自分なら何がほしい!と聞くのが一番近道です。
建前では取引先を気にかけながら、実は自分達も使う記念品がリピートされます。
【間違い4】製作は10日あれば可能
周年記念品を式典までに納品するため、どれだけ時間がかかるのか?という点です。
実は我々プロから見れば、どんな周年記念品であろうと、10日あれば印刷して納品可能です。よっぽどオリジナル度が高いものでない限り、在庫品に印刷するだけです。
しかし、実際には、どの業者も30日は最低ほしいと言います。
それは、簡単な理由で、あれこれと選ぶため、その時間を考慮しています。その分の時間をプラスして、製作時間としています。
・過去にどれだけの時間で納品したか聞く
当店でもいいですが、アドバイスとして、とっても簡単な事があります。
「この商品と同じものを周年記念品として使う」
「○○○個であれば、何日で最短できますか?」
という質問です。
そうすると、簡単に最短納期が聞けます。過去に製作しているわけですから、分からないはずはありませんし、具体的なのでブレることがありません。
【間違い5】ロゴのデザインで何倍も価値が上がる事を知れ!
よくある傾向なんですが、周年記念で、デザインをしてこない方が非常に多いです。
当然、プロではなくデザイナーでもない担当者ですから、仕方がない事なですが、多くの企業が大きな間違いをしています。
ロゴのデザイン次第で、大きく記念品の付加価値が変わります。
これは本当にそうなんですが、もともと気にしないので、その変化を見抜けない担当者が非常に多く、残念で仕方がありません。
・名入れ実例サンプル画像を見よ!
当店の場合、周年記念品を納品した場合、なるべく、名入れ印刷サンプル画像を撮影して、ページ内にアップしておきます。
そのデザインを参考にするのがいいです。
全くゼロの知識・認識ですが、少しは「良い・悪い」の感じがあると思います。
「これいいなぁ」
と、思う程度の良さで十分です。何にも考えないよりも、数倍価値が上がります。
他の会社様が製作したものも追加としてご覧ください。
こちらは15周年記念としてステンレスタンブラーとして製作しました。
綺麗な赤色のタンブラーにロゴが綺麗に印刷されています。
商品はこちら。https://t.co/AQfH1Ce3rD pic.twitter.com/p5K75AvaQW— 記念品名入れ製作店 (@3scomnaire) April 19, 2017
開寮50周年記念として製作しました。(函館共愛会様分)
真空二重構造タイプになりますので、冷たいものはいつまでも、温かいものもいつまでもです。https://t.co/BeihazGj4X pic.twitter.com/kxYszbAhrz— 記念品名入れ製作店 (@3scomnaire) April 19, 2017
50周年記念品として、黒扇子の名入れ印刷を対応しました。
文字数が多く、通常40mmの長さを「55mm」で対応しました。
商品が素材が竹という自然の素材なので、綺麗に印刷するのが意外と大変です。
黒竹には刷り色白が綺麗に映える感じがします。
扇子で記念品と考えている方は参考に。 pic.twitter.com/HMv8Qsu1QC— 記念品名入れ製作店 (@3scomnaire) April 2, 2017
周年記念品製作事例。色指定可能なマグカップ。一般社団法人江戸川ろう者協会様のオリジナル品です。65周年の記念品になります。 pic.twitter.com/JkH4J1gnRH
— 記念品名入れ製作店 (@3scomnaire) February 27, 2017
30周年記念のペア真空タンブラーの名入れサンプル事例です。
こんな形で両方に入れます。 pic.twitter.com/NF7l1EmjJg— 記念品名入れ製作店 (@3scomnaire) February 17, 2017
国立新美術館10周年記念品、ゲット。なかなかオシャレ。 pic.twitter.com/WSJj7GzN9a
— AKIRA.S (@AKIRABig) January 21, 2017
会社創立25周年?記念品、結構嬉しい?✨国家検定受かったからお祝いも貰えたし、抽選会当たってグルメギフトも貰えた?お祝い金は新婚旅行の足しにしよう…? pic.twitter.com/6vZWF0CquN
— reina (@0I7__) January 14, 2017
会社から頂いた30周年記念品が意外と使えるものやん!ありがたい♪ pic.twitter.com/U8w4L1Yr9z
— @侍さん (@up_down225) January 28, 2017
山形県天童市にあるテーピーエス株式会社様から、50周年の記念品製作を頂きました。東北パイオニア様です。商品はペア真空2重構造のタンブラーの大・小になります。 pic.twitter.com/mRpkVU1sHl
— 記念品名入れ製作店 (@3scomnaire) February 13, 2017
セントラルヘリコプターサービス株式会社様の50周年の記念品を製作しました。式典のため依頼がありました。
商品は真空二重構造のペアタンブラーです。 pic.twitter.com/mWeqQl5ahn— 記念品名入れ製作店 (@3scomnaire) February 13, 2017
地元のさいたま市にあるパルスフットボールクラブさんの40周年記念品として製作しました。マグカップになります。
やっぱりイラストが入ると非常に良い感じになります。ちょっとしたデザインで付加価値が高まりますね。 pic.twitter.com/MMhSlImteR— 記念品名入れ製作店 (@3scomnaire) February 13, 2017
【間違い6】包装・のしは必要ないものと知れ!
ギフト品なので、どうしても包装・のし印刷は必要不可欠だと思います。
大きな間違いです。
その分、費用が加算されます。その費用を本来なら、商品の価値へと回すのが本来の内容ですが、どうしても式典などでは、形式が重要になるため、ラッピングは必要不可欠だと思うのが当然です。
しかし、エコの視点からいえば、あれはゴミなんです。
ですから、ゴミを出すよりも、あくまでも最低限のラッピングで済ますほうが、企業としては価値が高いのです。
・紙袋でごまかす
予算があれば、包装・のし印刷も問題ありません。
しかし、予算が限られているのであれば、仕方がありませんので、どうしてもの場合は、紙袋で対処しましょう。
紙袋であれば、その中に入れて、パンフレットなども入れておけば、まぁ!見えない!わからない!わけですので、問題ありません。
【間違い6】おっさんは喜ぶ?ええ!喜びますよ。その秘密とは!
周年記念品に参加する人は、大抵は男性のサラリーマンです。結果として、多くの周年記念品のターゲットは男性向けの商品がメインとなります。
そこで、大きな間違いがあります。
男性向けのおっさんが喜ぶもんを選ぶ
という大間違いをします。
この間違いをした場合、大抵はつまらない記念品になるのがオチです。この危険を避けるべきです。
・おっさんは使わない=スタッフにあげる
では、どうしておっさんは喜ぶのでしょうか?その答えは「見栄」です。
式典に参加して、会社に戻り、
「こんな記念品をもらったよ」
と、ほぼ90%あげます。自分で使いません。
そんな中、仮におっさん向けの商品なら、同じおっさんしか使えませんよね。
これ最悪です。
これに比べて、スタッフに上げて、キャーキャーと言われたほうが、おっさん的には「うれしい」わけです。
嬉しいから、周年記念品の評価も上がるわけです。
決して、おっさん向けのみにしないように。

おっさんの法則:おっさんが選び・おっさんがもらい・おっさんは「使わない」という法則。
【間違い7】業者を困らせるな!
最後に。
大きな間違いとして、「記念品ストアー」を困らせるな!
困らせれば困らせるほど、どんどんコスト増になります。
つまり、三方良しとする流れで、業者を使いますと、どんどん業者のほうから提案型となります。当たり前ですが、利益を得て悔しいと思う企業はありません。
ですから、その流れをしっかりと見極めましょう。
・利益は総額の2割を知れ!
それでも、最後にお伝えしたいのが、利益となります。
ハッキリとお伝えしますが、当店の業界では2割が利益です。
・10万円なら2万円
・30万円なら6万円
・50万円なら10万円
となります。
つまりですよ。
10万円の記念品を選んだ場合、「2万円」で全力で応援します。
しかし、2万円以上の価値を求めても無理なわけです。
この利益と奉仕の関係をしっかりと担当者は知っておくべきです。