2020年7月24日は、東京オリンピックの開会式が新国立競技場で開催されます。
今回、酷暑となっている日本列島。
もし、2年後も同じように「猛暑の夏」となった場合、発表の最高気温は東京で39度となっていますが、体感温度はもっとある感じ。
そこで、2年後の今を想定し、現場で温度を測ってみました。
目次
本体の競技場自体は意外と37度で我慢できるレベル
午後2時頃に調査。
てっきり競技場本体は40度以上になっていると想定したのですが、意外にも40度を下回っております。
東京体育会館から撮影。温度は37,4度。
下から撮影。温度は37,3度です。
37度が高いか!と言えば、そうでもなく、今日は太陽が雲に隠れていた時間であったとしても、許されるべき温度でしょう。
ただし、ずっとこの温度だと、開会式では当然、熱中症対策をしっかりとしないといけません。けっして快適な開会式ではありません。
ヤバい!50度となっている観戦するアスファルト道路!が実は問題
開会式における会場となる新国立競技場。
中は快適かもしれませんが、実は応援したりする外の場所の温度がヤバい。
予想通り、道路が50度となっておりました。
アスファルトのため、熱がこもり、結果的に温度は50度。照り返しがあるため、体感温度は40度近くになるでしょう。
これが気象庁が発表する気温と、実際の現場での暑さの違いと言えます。
外苑橋から見ると、都心の中にあるため、アスファルトだらけです。
近くの登り坂を計測すると、52度近く。
下に降りて計測すると、こちらも52度を超えております。
開会式は酷暑対策をしっかりしないと倒れる。40度で想定を
開会式は、午後8時からスタートしますが、当然、多くの観戦者の一般の方は、昼頃から現地で並んで会場で待ちます。
そうなると、周辺の道路は調査をしたところ、2018年のような猛暑になると、40度近くの温度となり、気温はアスファルト道路を想定し、40度対策をしないといけない。
どこを計測しても40度を軽く超えております。
こうした場合、小さい子供などは、1時間近く、会場周辺でアスファルトの上で待たされると、熱射病になる可能性があり危険です。
・同日、「関ジャニ∞」のコンサートグッズに並んだ4人が熱中症で搬送
このようなニュースが同じ日に起きております。
・アイドルグループのグッズ購入の列に並んだ女性 熱中症で搬送 NHKニュース
名古屋市消防局などによりますと人気アイドルグループ、「関ジャニ∞」のコンサートが23日夜、開かれるナゴヤドームでグッズを購入するため屋外に並んでいた20代と40代の女性の合わせて4人が午後1時すぎに熱中症と見られる症状を訴えて、病院に搬送されました。4人とも症状は軽いということです。このほか体の不調を訴えて救護室で手当てを受ける人が相次ぎました。
熱中症の怖い点は、このような「負の連鎖」があちこで起きた場合です。
これだけ予防対策や告知ができているのにも関わらず、行動に出るのは仕方がないです。ですから、必ずオリンピック期間中には大勢が熱中症になる前提で、開会式なども運営するようにしなければいけません。
まとめ 会場外対策が必須
多くの場合、開会式では「会場内」が話題となりますが、現場を見た感じでは、会場外の対策が必要だと思います。
開会式前に、会場外で、バタバタと人が倒れる!という状況になった場合、日本の恥を晒す東京オリンピックとなります。
最高気温が38度という尺度ではなく、現場の「体感温度」を常に把握し、現場感覚で対応しないと、殺人オリンピックなどと言われる可能性があります。
なぜ?猛暑の中、オリンピックをするの?という話題が、開会式の一番の話題にならないようにしなければいけません。