2020年5月。
とうとうマスク余りが店頭でも起きております。
今回は、コロナウイルスによって、どんな流れでマスク不足が起きて、どんな感じでマスクの品薄が発生し、最後に、マスク余りまでの流れを明記しておきます。
目次
2020年2月中旬のマスク1枚6円でも売れず
当店では在庫をしていたマスクもあり、中国の武漢で起きたウイルス騒動を知っており、1月末から2月上旬は、中国での春節でした。
記念品業界では、1月末から工場が2週間程度ストップするため、他の業界よりも「現地感」があり、中国からの海外旅行先として1位が日本である事から、警戒感が強かったです。
このため、2月中旬に「感染予防対策向けマスク販売コーナー」を新設しました。
結果として、すぐに感染予防品としてマスク販売をスタート。
既存の在庫品なので1枚6円で販売。
・1枚6円でも全く売れず
蓋を開けてみれば、全く売れず、一部の大手の企業担当者しか反応しませんでした。また、先に感染した北海道の企業の方が、依頼がありました。
まだ、多くの企業にとっては蚊帳の外でありました。
しかし、2月末の週になるんと一変。あっという間に無くなりました。その原因は、やはり中国全土でコロナウイルスが国難に値する流れであり、武漢の都市封鎖が決定でありました。
ここに初めて「マスク不足」というキーワードが出てきました。
・1枚70円で売れ完売に
マスク不足が加速され、在庫をしていたマスクを販売。どの程度で販売出来るのか?市場価格をみながら販売。
1枚50円から1枚100円まで、日々価格を調整しながら販売。平均70円ほどでマスク1枚を販売しておりました。
この時期、一般の方も参加し、転売行為という事で大きなニュースに。当店でも2月上旬には、それほどの在庫もないのためマスク販売は終わり。
ただし、マスクを「売れるもの」という認識が出来ました。
3月のマスクは「予約生産」でいかに対応できるかどうか
マスク不足が社会問題となり、記念品ストアーでもマスクの販売を継続。
そこで早く理解し対応したのが「予約生産販売」です。
・中国のマスク工場は3月1日から稼働
中国で発生したコロナウイルス。12月からの中国国内では騒動となっており、2月にはほぼ全土になりました。結果として早く感染予防をしていたために、3月近くにはすでにマスク工場が生産しておりました。
結果として、商社を通じて、マスク工場で生産がスタートされた事を企業側に通知。このため、転売を禁止した「国民生活安定緊急措置法」の規制外であっために、販売スタート。
法人向けに予約生産販売をスタートしました。
・記念品販売なのに「マスク専門店」として切り替え出来るかどうか
3月の上旬に、すでにコロナウイルスの影響で記念品販売は絶望的だと判断し、法人向けにマスク販売をスタートした結果、なんとか売上確保に成功。
このため、真剣にマスク販売をメインに3月・4月販売を構築。零細企業ですが、前年対比で少し減少程度で済むように頑張りました。
ただし、不安もあります。
・予約販売でも、ちゃんと売れるのか?
・そして、ちゃんと入金をしてくれるのか?
・最後に、ちゃんと商品は入り納品できるのか?
であります。
ここが肝であり、この点が出来るか?出来ないのか?で、3月の売上が大きく影響しました。結論としては、普段からの商売をしっかりと誠実に真剣にしていれば、少なからず効果があり、なんとか販売出来ることがわかりました。
4月末のマスク余りへラストスパート段階へ
早くマスク販売を法人向けに展開した結果、3月のマスク不足から、4月のマスク余りを分析していました。
・生産から入荷までは「45日後」納品
今回のマスク販売のメインは、やはりマスク工場から納品まで、最低30日、普通は45日かかる事を知っているかどうかでした。
このため、3月の時点で4月末のマスク余りを予想。結果として、5月の今の時点で結果通りとなっております。
特にネット通販では、その兆候は表れており、「在庫速報.com」のような価格比較サイトが登場し、ちょっと調べれば、今の時期、いつ余るのかはわかりました。
また、マスク不足を言っているのは、単に店頭販売用であり、ネット通販では、当店と同じような「生産予約販売」が一般化しており、マスクはいつでも・好きなだけ買えるようになっておりました。
・1枚70円は「原価+利益=販売単価」を理解しているかどうか
こうした中、マスク不足を伝えるニュースは依然とあり、その内容が、1枚60円から100円のマスクは高く、未だに転売行為が行われているという事でしたが、単に原価が高騰し、それに利益を加算すると、1枚70円程度が適正であり、90円でも仕方がないという判断が出来ます。
しかし、これに納得がいかない消費者やマスメディアが騒ぎ、結果として、いつまでもマスク不足が継続的なニュースとなっておりました。
・シャープのマスク1枚66円で少し流れが変わり、そしてあきらめ
国民生活安定緊急措置法でシャープがマスクを生産しスタートしましたが、販売価格は1枚66円。多少、国産イメージやブランドがあり高評価でしたが、結果として、「マスクは高いもの」というイメージが出来上がり、あきらめ感がでてきました。
このため、マスク余りの直前という事もあり、このあきらめ感が全体のマスク販売の評価となり、4月末のマスク余り販売に更に加速させました。
5月は信用度が高いマスク販売へ
今のマスク販売は、ドラックストアーでも山盛りとなっております。
7枚入りで548円です。1枚78円です。
中国製のマスクです。ドラックストアーで販売しているのであれば、もうマスク不足ではないのです。ブランドメーカーではないのですが、カケンテストセンター済であります。
1枚80円近くであり、ネットの中では1枚30円です。
これだけの価格差があり、あちこちでマスクが販売していれば、5月にはマスク不足は解消したと言えるでしょう。
・5月は1枚70円でも50円でも売れる信用度で
GW後のマスクは、マスク不足は解消されたと言えるでしょう。
一部の医療機関では、未だにマスク不足と言われているけど、実情は、単に1枚5円でマスクが買えないから、マスク不足だと言い張っていただけであります。
これだけ、市場で1枚30円から80円で販売していては、1枚5円で買える・買えないという病院側の「マスク不足」は、全く嘘となります。
では、販売側は何をすべきか?
それは簡単で、誠意あるマスク販売をして、「原価+利益=単価」で信用度がある事が重要。単に安いだけのマスクは一時的か余るかどうかであります。