東京オリンピックは2020年に開催されます。
すでに多くのグッズは出来上がっており、活用事例などが沢山あります。
しかし、この「公式グッズ」は、オフィシャルスポンサーしか使用できます。
・スポンサー一覧|東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
ですから、たった100社程度が出来るだけで、他の会社は全く活用できません。
これでは、せっかく日本で盛り上げようとしているのに、足の引っ張り合いであり、スポンサーのみで盛り上げるのは至難です。(というよりも意味がない)
スポンサー以外の日本の企業は、いったい何をすればいいのか!
記念品ストアーでは、抜け道をプロの目から解説します。
目次
東京2020ライセンシング事務局が出展
2017年9月。東京ビックサイトで開催されたギフトショー。
その中のキャラクター・ライセンス関連のブースに、東京オリンピック2020のブースがありましたので、見てきました。
東京2020公式ライセンス商品を一同に見る機会であり、とってもよかったです。
名刺と交換で、こちらのパンフレットブックをもらいました。
このように、すでに「完成された東京オリンピックグッズ」があり、なおかつ、すでに公式のインターネット販売もあります。
このように、知らない間に、ほぼ東京オリンピックグッズが「完成」されており、カタログがなくても、オンラインショップですべて見ることが可能です。
・企業が使うのは禁止。個人への販売のみ
オリンピックの版権ですから、今まで以上に厳格になっておりました。
例えば、このように考えると思います。
Q:公式の東京オリンピックグッズを「定価」で買ってプレゼント企画を実施
A:禁止
となっており、役所的な側面もプラスされ、一切の例外を認めないパターンです。
あくまでも、公式スポンサー以外は認めない形です。
ですから、ほぼ公式グッズでは何も出来ないと思ったほうがいいでしょう。
もし、誰かが組織委員会に通報すれば、イベントやキャンペーンが100%中止になります。
抜け道「市松模様」の伝統柄で
では、本題である、どのように東京オリンピックを応援すればいいのでしょうか。
そのヒントが、公式オンラインショップにありました。
公式サイトでは「組市松紋デザイン」をPRしています。
これは、そのままデザインを使用すればアウトですが、伝統柄である市松模様であれば、問題ありません。もちろん、ストレートに東京オリンピックと関連すればアウトです。
ですが、ちょうど来年の今頃は1年前となります。
しっかりと、イベント関連の販促品として、取り揃えることが必要です。
・市松模様と和グッズをセットに
スポンサー以外が、どうしにかして東京オリンピックを応援するためには!
その答えが、市松模様です。
公式サイトでも一押しアイテムとして薦めているわけですから、
市松模様=東京オリンピックイメージ
として「活用」するのは知恵です。
何度もいいますが、ストレートな関連は禁止ですが、市松模様の商品に企業ロゴを入れて配布するのは、自由であります。
組織委員会も、そこまで杓子定規でもなく、2019年の夏になれば、日本全体で盛り上げないとオリンピック自体が失敗する可能性すらあります。
こうした視点からいえば、市松模様をうまく活用してみましょう。
下記は、市松模様の商品提案品の一部になります。
・すす竹市松
・日本製若狭塗箸市松文様2膳セット
・市松ボールペン
・市松てぬぐい
まだまだ1年前なので、それほど意識をした柄は少ないのですが、こうした商品はいったん売れ始めると、あちこちで商品開発が急ピッチで進められるし、また、完売もあちこちで起きるでしょう。
(当たり前だが、日本の企業数からみれば、公式スポンサーなど砂の粒です)
当然、今すぐ必要ではありませんが、中堅以上で関東近郊企業は、しっかりと対策しておきましょう。
【蛇足】組織委員会から内容証明が送られてきた件
非常に参考になるので、ぜひお伝えします。
当店へオリンピック組織委員会から内容証明が送られてきました。
ある程度、勘が良い方ならわかる内容です。
では、何がダメであったのか?そして、何が良いのかを「実行犯」としてお伝えします。
非常に重要ですので参考にしてください。
・「2020」「オリンピック」は裁判となります
販売商品ページに、ある言葉があると禁止事項となります。
2つが非常に重要です。
「2020」
「オリンピック」
です。
特に注意は「2020」です。これは問題ないと判断したのですが、駄目ですとの事。
あとは、オリンピックもタイトルに入れないのであれば、問題ないと判断したのですが、文章の中にあるのは禁止です。検索して調べられ、1発でわかりますからね。
・対策はあります。「来年」「国際スポーツ大会」
では、どのように表現すればいいのでしょうか。
これには非公式でありますが、現在ではすべてのページで、「2020」と「オリンピック」はありません。
店長日記などの個人的なものについてはOKですが、商品ページではアウトです。
このコラムはコラムなので問題ありません。
では、どうなったかというと、
・2020 → 来年
・オリンピック → 国際スポーツ大会
となりました。
これもグレーゾーンでありますが、あれもこれも規制は出来ませんから、この程度であれば、大手スポンサーもさすがに「苦笑い」程度なんでしょう。
ですから、
例えば、こんな表現になります。
「来年開催される国際スポーツ大会のおすすめ品」
という表現です。
2019年の7月には、カウントダウンにはなるので、そうそう、多くの企業が動きます。
その時に当店のようなミスをしないようにしましょう。
・【蛇足2】公式グッズはめちゃめちゃ売れている件
2019年2月、同じギフトショーで開催されいた公式グッズ。
「こんなに高い商品。誰が買うの?」
と思い、
「全く売れていないでしょう?」
と質問したら、
「いいえ!生産がおいつきませんよ」
というビックリ回答。
とっても意外であり、不思議であったので、その理由を聞きましたら、
「ユーザーが思い出グッズ品として購入しています」
との回答。
しかも、欠品しており、生産が追い付かないとのこと。
おおげさかもしれませんが、一部の商品は「高くてもほしい!」という商品。
2019年7月になれば、更に売れる形になるでしょう。
凄いと思いました。