2019年富士山登山。5回目の「初敗亡」。足がつりそうなので7合目で下山。2019.08.17

8月

単独登山の最大の魅力は、ツアー登山やパーティー登山と比較して圧倒的に自由があること。

そして、これは撤退戦でも言える事を身に染みて感じました。

今回は2019年の初敗北である「富士山登山撤退」という事について書きます。

足がつった感覚のまま現地へ。大丈夫ではなかった点

結論からいえば、

わざわざ富士山5合目まで行って、途中まで登山し、足がつりそうな予感があったので、下山を計画し、当日、途中まで登った時点で下山。

そして、そのまま帰った撤退戦となります。

 

これは旅行という側面から言えば、

・わざわざ、お金と時間をかけて無駄な行為

・仕方が無いとはいえ、全くの無駄

となります。

 

しかし、ここで大きな問題があります。

相手は富士山です。

こちらの都合など関係ありません。

怪我しようが、本人が困った状態になろうが関係ありません。

 

ですから、何度も何度も登山している経験者としては、どんな「悪条件」になるのかは、予想の範囲内という事で、決断しなければいけませんでした。

それが「当日即時撤退」という登山計画です

・大丈夫であろうと思うけど、どんどん悪くなる実体験

富士山登山をして、こうした気持ちになります。

「前回はちゃんと登山して山頂まで行けた」

「だから、今回も少し体調が悪いけど、問題ないであろう」

という点です。

 

この判断は当たり前ですが、実際、この判断をして「吉」とでれば問題ありませんが、「凶」と出た場合は最悪です

残念ながら、1度だけ「凶」の状態を富士山で経験した本人としては、リスク管理が徹底しております。

 

富士山8合目以上で「凶」状態が出たら、相当、まずい状態で登山・下山しなければいけない

 

という状態はかなり深刻なんです。

本当に困りました。その場を動けないわけですし、回復の見込みも相当に深刻なんですよね。

3000m級の現地での状態は、日本一高い所での遭難状態だからです

 

だからこそ、凶の状態になったらヤバイので、単独登山の場合、即撤退戦を決断しなければいけないのです。

・ツアーでは本当に言いにくい状態を知っている。単独は自己責任の気軽さ

今回、足の調子が悪いと感じたのは、たった1時間半後の登山している時でした

自分の体なので、足がつりそうな状態など、自分の体と対話すればいいだけです。

 

こうした状態での対応なので、ともかく、あと何時間程度で、足が本当につりそうになる!というのがわかります

このため、自己判断で、自己責任が出来るわけです。

これは登山の醍醐味ともいえます。

 

しかし、これが富士山ツアーなどではどうでしょうか。

ほぼ不可能に近いですよね

 

本来、人はバイオリズムがあり、「調子が良い」「普通」「調子が悪い」とあります。

それが、たまたま、「普通 → 調子が悪い」となるときもあります。

それが富士山登山中に発生することもあります

 

それがツアーである場合は、連帯責任になるわけですから、本当にいいずらいわけです。

もちろん、置いていく事はありませんが、山頂登山ツアーの出鼻をくじくわけですからね。本当に困るので、困るわけですよ。

 

だからこそ、単独登山の気軽さがあります。

・山小屋の予約をしていな状態での「気軽登山」という枠

今回、即徹底とできた理由の中で、今回、ある山小屋では「当日申し込み宿泊」が可能となり、山小屋まで行けば、泊まれる事がわかっていました。

そこで、もともと予約が出来ない状態でしたので、現地で8合目まで登山して山小屋に宿泊する予定でした。

 

この裏技があるため、当日キャンセル料金がないので、即決断できました。

 

本来、ツアーにしろ、パーティーにしろ、富士山の山小屋に宿泊する企画・計画です。

ですから、ある程度は無理して登山するのはこのため

それが、もともと、宿泊を当日現地ですればいいので、自由判断が枠が凄くあり、そのため即時撤退しても、宿泊料金キャンセル回避が出来た点がありました

8月17日富士山 2019年5回目の登山レポート

 

午前中は土曜日といえども、仕事をしており、午後から川越より現地へ。

大渋滞のまま、2時間半かかりました。(通常は1時間半)

現地へは3時頃、5合目を到着しました。

この日は台風10号が去り、気温は30度以上40度以内。

そして、現地は20度近くなので過ごしやすいです。

いつも通り、6時から7時くらいに、山小屋に到着すればいいだけです。

5合目を出発します。

ちょっと不安なのが、車に登山の食糧を忘れてきた事です。

こ時間ではなんと!雲が発生しておらず、綺麗に見える珍しい日でした。

ちょっと、アキレス健が痛みはじめ、当日の朝、持病の「こむら返り」の肉離れ状態に近い感覚になりました。

・せっかく富士山登山に来たのにもったいない。

・この程度の痛みなど、単なる勘違い。

・ちょぅと登っていれば、問題ないであろう

・今日は凄く良い日。こんな日に下山なんて考えられない。

と。

葛藤の時間です。

同時に、

・ここは富士山

・自分は単独登山者

・自分は登山初心者レベル

・体力は初級クラス

と、

7合目に到着。

今日の富士山登山の山頂はこの日の出館で終わりと決断しました

5合目から6合目は砂利道。

6合目から7合目も砂利道。

そして、

7合目から8合目は岩場。

撤退するなら早ければ早いほど良い。

ここのでお別れのカップラーメンを食べる。

下山スタート。

雲が覆い、辺りは雲の中状態。

超かっこ悪い当日撤退。即時撤退。

ほぼ観光客と変わらない状態です。

登山装備をフル装備ですからね。

帰りはお盆帰りのマンネリ高速渋滞。

結局は登山時間を含め10時間で1万円の出費

富士山御中道のお土産

今回の撤退戦。

思わぬ「置き土産」がありました。

それは、撤退戦のため、本来時間が無くて行けない場所や、また、本来いる時間ではない時に行ける場所がありました。

それが、富士山の御中道です。

 

富士山ツアーでは、ほぼゼロコースなんですが、実は景色は本当に綺麗です。

今回は、夕焼けに染まる富士山山頂を撮影出来ました。

また、山小屋である「奥庭荘」についても再度確認し、今後の富士山登山の拠点としたいです。

 

富士山登山初心者レベルである私なら、逆に富士山山頂ではなく、奥庭でもいいかもと思いました。

・もし、山頂で御来光であったら状態

さて、蛇足ですが、もし、8月18日の御来光はどうであったのか?

今はネットの時代。簡単に確認ができますね。

植田さんのレポート。

そして、いつもの御来光館のライブ映像

残念でありますね。

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