どうしてあの記念品は売れているのであろうか?販売する側から見ても、もし、その法則がわかるのであれば、本当に楽であります。
どんな魅力があって、同じ価格・同じ機能・同じ品質なのに、差が出るのかを、じっくりと分析してみて、「もしてかして、この法則があるのでは?」という点について、プロのアドバイスの視点からお伝えします。
目次
【法則1】低単価路線
価格相応という言葉がありますが、記念品も価格以上の価値があれば、満足するものです。魅力は相対的なものであります。しかし、いくら価値があっても高い場合には成立しませんので、そこで重要になるのが低価格になります。
・100円以下の記念品
ズバリ!100円前後の記念品は強いです。100円相当の記念品が180円くらいの価値になれば1,8倍でありますので、ビジネスとしては良い傾向になります。
人気というよりも、予算内に対応した選び方になってしまうために、安くて価値が高いものが人気となります。その中で100円前後の商品が多く選ばれ、また、それに答える形で、多くの記念品があります。
もちろん、200円台、300円台もあるのですが、数量が多くなるはずもなく、大手の場合は数千個・数万個レベルが一般化するため、200円以下がメインにならざるをえません。結果として、100円以下の記念品が選ばれる=人気になるという流れです。
・オリジナルではなくバラマキ
個人の場合には記念品として配布するのに数十個あれば十分です。しかし、企業ベースのビジネスの場合は、全く逆で、数千個・数万個を配布しないと、全く販促の効果が下がる傾向にあります。
このため、このような方法を「バラマキ」という言葉であり、バラマキができる記念品を探すという事がイベントでは一般的になっています。多くのイベントの担当者は費用対コストをみながら設定し、なおかつ、費用以上の効果が出ることを期待しながら対応します。この時に、当然、人気の記念品なら成功の確率が高まりますが、不人気の場合は、予想ができません。
このように、人気の記念品でも数が多い場合が多く、結果として低単価であっても、難しい状態になっています。
【法則2】売れている商品は人気を呼び込む
最近は流行という言葉も少なくなりました。マスメディアがメインの時代には、大量生産・大量販売が基本でありますので、売れる商品もメディア主導でした。
しかし、インターネット販売の基本として、今では口コミが多くなっており、売れる傾向がある商品は、常に「消費者主導」へと進んでいます。この大きな違いが、売れている記念品の傾向にも大きくリンクしています。
・売れるから他社も買う法則
人気の記念品の傾向として、特におすすめしているわけではありませんが、A社が購入した記念品を、どうしてかB社が購入します。
つまり、売れているから更に売れる法則が必ずあり、均等に記念品が売れるという傾向は全くありません。この流れは人気品の傾向に大きく左右されます。
もちろん、ランキングの影響もありますが、口コミがあるほど有名店舗ではないので、結果として、不思議な傾向といえます。
・均等に売れない法則
サイトの志向性もありますが、女性メインと男性メインでは、全く売れる商品が違います。このように、どんなに商品点数があっても、購入する側の人気のバロメーターが大きく変わります。これが均等に売れない大きな理由だと思います。
売れないから人気がないわけでもなく、他のターゲット層では爆発的な人気品も、サイトのターゲットが違えば、全く売れない商品となります。
【法則3】流行という名の時期
流行品では、季節の要因も大きく影響しますが、「欠乏感」も大きく影響します。人気の商品は、他の商品が少し高くても・少し機能や品質が同じでも、買われない傾向があります。そのため、「わたしもぜひ1個はほしい」となり、人気商品となります。
・最大で半年の寿命のわけ
記念品に限らず、どんな商品にもライフサイクルがあります。「ライフサイクルとは」。
人気の商品に関してはロング商品や定番商品としての流れありますが、流行品となると、大抵は季節ごとの始まりと終わりなので半年間が最大期間となります。
このため、一番最初は人気なのかわからずじまいで、初回入荷が大口が消えてなくなり、次回入荷で予約で埋まり、最終入荷で完売します。この時に、いち早く流行品のノウハウを積み上げたり、情報をキャッチしたりしている担当者は優秀です。
わたしのような鈍いタイプですと、最終入荷の時にやっと気付くタイプで、ほしい記念品が変えない場合が多く、気付いた時にはすでに流行後の話になっている場合があります。
・真似でどんどん安くなる
売れている商品は、競合他社も「今度こそ自分達で売る」ということで、どんどん品質・機能が強化されて、どんどん安く良くなります。これは不思議ですよ。
このため、人気のカテゴリーの記念品は、1年後には全ての生産メーカーが製作する形が多く、選ぶ側からすれば、本当にありがたい限りであります。
流行品でも、それが毎年続けば定番品になりますので、この流れ自体は1年間ズレてても、毎年「流行品ー人気品」となれば、わかりやすく売れやすいタイプになります。
【法則4】品切れが起きる人気の枯渇感
人気商品は単価が安いものから売れ、その周辺の類似品が売れ、最後には不思議とフィーバー状態となり、品切れになります。よって、ほしい方からすれば、いつ購入できるのかを知りたいというわけです。
記念品業界では、大口の大手が在庫を全て購入してしまう事があり、結果として、一瞬で無くなることがあります。こうした時の人気の流れについてお伝えします。
・売れるから更に売れる欠品状態
大手の担当者を分析していると「目のつけどころが違う」と思います。
一番品質が良くて価格が安いお得な記念品は?という商品についての目利きが良いのです。これには当然の流れがあり、1個・2個を購入するわけではなく、数千個・数万個を購入するわけですから、真剣さが違います。ちょっとの価格差だけでも、大きな差につながるからです。
こうした非常に優秀な担当者が購入した場合、本来ならそれほど動かない商品が一気に動くので、欠品状態になることが多いです。
・それでも1年間程度の差になる
こうしたドタバタ劇があるので、新商品カテゴリーで人気なった商品です。代替品も使えないので、結果として、常に欠品で常に購入したい人が多くある状態です。
しかし、こうした「おいしい状態」は長く続きません。人気品とわかった時点で、次の1年後に向けて商品開発して、類似品が必ず出ます。
ですから結果として、人気の差は、今までの経験から1年後程度が最大です。こうした状態になると、どこから購入しても、昨年よりも質も機能も向上しているので、本当に楽に購入できる感じになっています。
【法則5】人気のバロメーターは類似品の1歩前
どんな商品でもカテゴリーがあります。そのカテゴリーが流行るのか・流行らないのかはわかりませんが、ある程度は毎年、流行がありますので、予想の範囲内で手を打つことが可能です。
こうした状態で人気品になるのは、何も記念品業界のみを限定しなくてもよく、テレビで流行ったモノ、テレビ通販で人気の商品など、その流れで商品自体がピックアップされるケースも多々あります。
こうした中、人気にもバロメーターがありますので、ご紹介します。
・独自品は先着眼
「こんなの売れるはずがない」という感想を、売れない時期によく耳にします。独自品とは常にこうした「売れない」という流れからしか生まれないきがします。
当たり前ですが、売れないものが売れた場合については、非常に人気になります。しかも、周りが全く売れないと思っているのに、1社だけが生産して販売している状態であれば殺到します。これが人気の大きな秘密になります。
ですから、こうした人気の記念品に特徴があるとすれば、今売れているものではなく、将来少し未来のときに売れる商品を知っているかどうかです。
担当者の先着眼は、後から聞くと素晴らしく、常に最新の電波を立てて対応しているわけです。
・全く異分野の商品
こうした真の人気品については、なかなか、同じ業界の人は発想が難しい気がします。ですから、ほぼスタート時点での人気品は、常に異分野からスタートすると思っています。
簡単な事でも、他業種からすれば、敷居が高い感じであったり、全く発想が違ったりして、対応ができないのが普通です。ですから、こうした新商品の人気が出る記念品は、ほぼ違った分野から提案が出てきて、それがヒットする形が多いと思います。
【法則6】季節商材
2017年の冬も過ぎ去り、とうとう春本番になります。それでもそれは1月からスタートしますので、この業界の一足先のノウハウは常に4ヶ月前を進んでいます。
このため、常に人気の商品はその時期ではなく、毎年、あれこれと予想しながら、「今年は来年の傾向から、こうした商品がいいよね」となる傾向を読んで、人気の季節品に投資します。
ですから、生産・製造となると、ほぼ半年前からスタートしなければいけなく、結果として、ほぼ100%の確率で「これは人気の記念品だ」という事で進んでいます。
・人気は季節と連動
強い記念品の生産メーカーの場合は「ハズレ」が無いことで有名です。
これはどういう点かといえば、本来、売れるもの・売れないものが分かれるのですが、ほぼ全ての季節商品が「季節内の時間までに完売する」という、売る力が非常に高い会社があります。これは凄いこと、ほぼ生産して仕入れた商品全て販売済みとなるのですから、どれだけ人気の傾向と対策ができているのかがわかります。
こうした事を踏まえて、こうした「当たり屋」さんをメインとして、記念品を選び・展開すると非常に良い汽季節の記念品が沢山ある形として提案ができるものになります。
・専門店だからできるノウハウ
それでも、やっぱりターゲットによる傾向と対策は常に変化しており、「どれが人気の商品かわからない」というのは普通です。
このため、専門店だからできるターゲット層のおすすめ品などは、非常に重要であり大切だと思います。
記念品の人気の見分け方としては、「お客様の支持がそのまま記念品ランキングの上位品」として位置づけられると、非常によいと判断しています。
良い記念品であっても、ターゲット層が違うと全く反応なしというのはよくあることなんです。ですから、できたら専門店でしかもランキング情報がある記念品を選ぶのが一番良い近道だと思います。
【法則7】色指定可能という個性
記念品の選ぶ際に、とっても重要でありますが、あまりできないこととしては、本体の色指定です。販促業界においては、基本として「色取り混ぜ均等」となっているからです。
今回は色指定可能な商品がどうして人気カテゴリーになるのかお伝えします。
・色指定は実は少ない
まずもって、記念品の中で単色タイプの商品は問題ないのですが、本体が色指定可能な商品数は非常に少ないと言えます。全体では10%あるかどうかです。
ですから、色指定品自体の需要が、もともと少ないのと連動します。ですから、探す場合については、貴重価値が高いと言えます。
結果として付加価値がある記念品として選ばれるために、人気品の流れになります。どこでも購入できる商品ではないので、こうした傾向があります。
・ブランドのイメージと連動
この流れの元になるのが、オリジナル記念品製作です。
もともと何でもいいのであれば、沢山の記念品から選べばよいのですが、色指定する形の記念品を選択するのは、企業のブランドイメージを向上させるために、わざわざ使うのは流れになっています。
こうした商品が選択が人気の選び方と連動して、人気の商品群となります。ちなみに当店では、色指定品は備考欄に「色指定可能」「特別品番」となっております。
大手のお客様の多くは、オリジナル記念品を製作する際は、色指定品を選んでくるのが特徴としてあげられますので、色指定品を多く取り揃えておくと、大手からの依頼が多くなります。
【法則8】価格がわかりやす点
何を購入するにしても、ある程度、わかりやすさが無ければいけない。そんな中で、総額のわかりやすさは、とっても重要度が高いと言えるでしょう。このため、サイト内で価格の表示は最も気に掛ける要素です。
人気の記念品については、このバランスが重要であり、単に安ければいいというわけではありません。ですから、人気の要素としては、何が重要になるのかを真剣に考えておくことが必要になります。
・消費税込みか商品税抜きかは重要な判断
当店の記念品ストアーでは、すべて「税込み価格」となっています。
企業間取引の場合、税抜きでもいいのですが、当店の場合はすべて個人で対応した税込み価格にしています。これにより一発で総額がわかるようになっています。
次の項目にもつながりますが、こうした「お客様に少しでも安くみせようとする心」が、相手側から見透かされている場合が多く、結局は価格中心の見せ方になるのです。
ですから、あえて税込み価格とすることで、すべてのスタートラインを共通化して、競争力を強化できるようにしているわけです。
・総額を見て判断する人気のバロメーター
最終的に判断し決断するのはお客様です。ですから、結果的に「この予算なら記念品として使ってもまったく問題ない」という判断をしますので、そこでまた「総額が変更」になったのでは、全く意味がないのです。
こうした点から、しっかりと総額を見て判断できるようにしなければ運営側がいけないのです。こうして判断した商品の価値は真の意味でのNO1であります。
この情報をうまく活用すれば、自然と人気のバロメーターがわかり、どの商品をしっかりと伝えるのが正しいのか判断が容易になります。
【法則9】キャラクターグッズからみるトレンド
キャラクターグッズの中では一番のメインとしては、ディズニー関連が多いです。その中でも私としては、記念品関連では、メーカー独自で展開している有名人のオリジナル品などがおすすめです。この傾向についてもお伝えします
・毎年変わる人気のキャラクターグッズ
定番のディズニーキャラクターなどは、種類もカテゴリーも多くなっており、昔はタオルやボールペンばかりでしたが、今ではすべての商品カテゴリーにあります。
ですから、こうした商品の売れ筋の傾向を見るのも面白いです。
「なぜ?ディズニーのタンブラー品があるのかなぁ?」
という答えに対しては、非常に単純であり、タンブラーが記念品として売れるているからです。ですから、キャラクターグッズについては、新商品カテゴリーの傾向を見るのに最適でしょう。
また、最近はメーカー独自で、有名人のライセンスをとって、オリジナルグッズを制作します。それをメーカー独自のオリジナルグッズとして展開します。
この中でも、同じように「オリジナル〇〇扇子」など、季節ごと・カテゴリーごとに新商品を展開していますので、どの商品が売れ筋の傾向にあるのかを知るのに、とってもいいと判断しています。
・キャラクターグッズの商品を見て判断する傾向
こうした売れ筋品の傾向を見ると、どの記念品が人気のカテゴリーであるのかがわかります。人気の記念品を探し出す手法としては、けっこう便利であり、融通が利く方法です。
こうした1点を見ても、単に商品だけを見るのではなく、しっかりと傾向を判断してみることで、単なるキャラクターグッズが「売れ筋品の宝庫」として見ることが可能になります。
【法則10】時計やタオルではない魅力
記念品といえば、ある程度、普通の商品を思い浮かぶでしょう。特別に営業として訓練されている人なら、色々な商品を思い浮かぶはずです。
しかし、現実にはそうした発想は少なく、結果としてよくもらうものは、どの会社も同じものばかりになってしまいます。
当社でも、挨拶回り品として「タオル」や「ボールペン」を毎回いただきます。
こうした傾向は問題ないのでしょうか。この点についてお伝えします。
・大手では使いきった感が蔓延
まず、大手の宣伝部や広報部については、当たり前ですが、タオルやボールペンは使いません。理由はプロであり、その他の商品が記念品として使えるからです。
ですから、真剣に色々な商品を選び対応しますが、逆に言えば、すでに多くの種類の記念品を使っており、何度も何度も使いますので「マンネリ化」があり、その結果として、通常の商品を使うことはありません。
・食品が記念品最大の魅力?
大手の記念品の傾向を見ていると、けっこうユニークであり、斬新であります。
その典型が「今は食品を使う」という事になっているわけです。
これはどういう事かというと、タオルやボールペン以外に、幅広い記念品を使った結果、すぐにその場で満足して帰ってもらえれるのは食品以外にないという考え方です。
こうして、大手企業の場合は、食品がメインの記念品選びになっています。
・タオルもいいけど差が生まれないよね
タオルやボールペンだけでは意味がありませんが、食品もどうかと思うわけです。
結果として、すべてを満足させることが不可能ですが、こうした人気のバロメーターをしっかりと追うことで、どんな記念品が世の中で広まるかを知っておくと、次の記念品選びに非常に参考になるわけです。