ボヘミアン・ラブソディが2018年最高の映画であるなら、このファーストマンの映画は2019年の最高の映画でありました。
ともかく、視覚・演出効果が渋い。
本来なら、宇宙ものであるなら、ドンパチ映像が非常に多い中、最初の30分から40分までの視覚演出が最高レベル。
「こんなカッコイイ演出方法があるんだ」
と思いました。
映画を見ればわかりますが、アームストロングパイロットが、ロケット内にいて、発射し、
「ガタガガタガタタタ」
を、揺れる映像と、その効果音が本当にコックピットにいる緊張感とリアリティを出していて凄い。
本当にすごく、カッコイイわけであります。
特に
の2つの場面は、今までにはない体験であります。
この2つの場面は、本当に外からの映像は皆無。
ずっとコックピット内のガタガタ音しか聞こえないわけです。
だから、その極限の緊張感が映画館という場所で座っているので、まるでディズニーランドのアトラクションを体験している感じでありました。
だから凄いのです。
内容としては、仕方がないのであり、その視点も構成も素晴らしいのです。
ですが、その視点や構成が、本当にアメリカ映画的なくだならさが蔓延しており「またこの演出かよ」とウンザリします。
まぁ、仕方がないのですが、ラララランドの監督ですから、こうした演出が好きな事はわかっておりましたので、我慢して見続けました。
この点が評価でマイナス部分です。
2019年2月9日