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マッキンゼーの激務で南場さんが「殺される」発言と電通の違い


電通の長時間労働と内部のパワハラによって自殺した件で、いまや電通ブランドは地に落ちました。

これについては、発注する側の広告主にも大きな責任があると思っています。すべてが全て電通の文化が悪いのであれば、あれだけの売り上げがあるわけでもなく、一部であるけど、やはり大きければ腐る部分も強く臭いのでしょう。

その中に巻き込まれた新人女性の方はお気の毒であります。しかし、電通に限らず激務であるのは良く知られているわけであり、その中でDenaを創業した南場さんは、あちこちで「殺される!」「仕事で殺されるかと思った」など、連発していますが、全く問題にならないわけです。

では、どんな所が差になっているのか、店長目線でお伝えします。

 

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組織文化の違いと本人の気質

 


 

今回の自殺をした方と、南場さんは非常に似ています。

・女性

・高学歴

・優秀

・非常に高給職場

・激務となる職場

・難関のエリート企業へ初就職

という点です。こうした形で非常に珍しいケースではないのでしょうか。こうした時点で、この差からみる本人の気質という点もあります。南場さんの場合は、価値を出すためにはどうすればいいのかという点を常に自分に課していたという点。電通の女性の方も同じようにメディアで新しいノウハウなどで世の中の立ちたいという点です。

 

こうした点でも、ではなんで南場さんは自殺をしなかったのでしょうか

本の中でも、何で何も「殺される」というキーワードを使っています。労働時間も同じように200時間程度超えていたでしょう。ほぼ睡眠時間が2時間というのですから非常に似ています。

 

この差は見る限り、本人が戦場へ行くことを理解していた点だと思います

つまり、南場さんはマッキンゼーという、その当時では大前研一さんを中心とした超コンサルティング集団であり、就職した時点で「覚悟」があり、死ぬかもしれない!という点は、まさに戦場へと行った感想そのものです。

 

これに比べて、自殺をした方を見ると、電通=エリート社員という点で、働く=戦場 という価値感は南場さんと比較すると非常に低かったと思いますし、また、電通のデジタル部は、クリエイティブというよりも、持久戦的な部分があり、疲労が蓄積されやすいと思います。

その意味では、思った以上に「疲弊しやすい職場」であり、思った以上に「腐った企業文化」であった電通の悪い部分が、もろに社会人1年目の人に降りかかったと思います

 

 

自殺自体は全く悪く、よい・悪いではなく「悪い」のです。

なくなられた方は本当に気の毒ですが、やはり自殺はよくなく、社会全体でも組織でも、絶対悪としてみることが必要でしょう。

 

さて、少し店長的にいえば、ECサイトは長時間労働の典型であり、8時から夜10時くらいが毎日であり、24時間365日開店しているわけであり、仕方がないという点で「ざっくり見れる」という価値感がないと無理な立場です。特に当店のように赤字店舗は、非常識に働かないと競合相手に負けるのは当然なですよね。

ともかく、EC店舗にしても、どの職場にしても、本人が戦場へ行く覚悟を少し知る・わかる・体験することは少なからず必要だと思いました

 

 

「ゆとり労働」と生産性

最後になりますが、今、労働時間の削減や規定が厳しくなっております。方向性とはしては問題ないのですが、中身がない労働時間の短縮は単純に「ゆとり教育=ゆとり労働」となる結果になるでしょう。

今回の電通事件での解決方法は、生産性の向上が最終目的であり、労働時間の短縮は手段であり目的ではありません。しかし、目に見える「成果」を上げなくてはならない役所としては、ともかく、労働時間を削減することが目的となっております

国際競争で勝ち抜かなくてはならない日本の現在。結果的に「ゆとり労働」が生み出す弊害も、この先数十年後に現れるでしょう。

ともかく、自分の事を自分で決める程度の働き方ができない人は、結果的に「日本号の沈没と共に沈む船の乗客」になるしかなくなるでしょう。

2017年6月19日