2016年12月10日。政策研究大学院大学の「知的財産マネジメント研究会」という無料のセミナーがあり、時間を作り参加してきました。
その中でも「WEBメディアにおけるSEOと著作権」という、キュレーションについてです。
参加した感想などを書きます。
今回の結論としては、違反する側が一方的に儲かるのは良くない
という結論でした。
確かに、この件は同意できる部分であり、特に大手の媒体側については、こうした社会的な常識と、お互いが丸く収まる形での流れが必要不可欠であります。著作権侵害の場合、多くが弱者がメインとなります。結果として、八方塞になり泣き寝入りしかありません。
大手はこうした「悪事」が一般化し、大手で守られている部分を利用して、法律を手軽に違反するわけです。結果、泣き寝入りした人達は、何の対策もないまま、侵害を受ける立場になります。
こうした点から、逆に、もし相手側にも大きな利益を得るのであれば、著作権違反の内容も大きく変わる可能性があるという点です。つまり、違反であるが、それ以上の利益を違反された側が得ている場合については、問題になりにくいという点です。
更にいえば、著作権のフリーミアムモデルが、これからの流れになるのではないかという点です。
例えば、どうせパクられるなら、最初から著作権を行使するのではなく、自由にして対応。その上で、ブランド価値を高めあと、有料化のシステムを作り上げることが重要だとおもっています。
これであれば、違反自体を作り出すことができないといえるモデルであります。
今回の内容で若い人のモラルの欠如と、儲かればいいという判断の内容について話がありました。
これはある程度予想されたことでありますが、個人的には、その背景のほうがきになります。
「どうして違反が普通になってしまったのか」
という点です。
これについては、独自の見解があります。それは若い世代からみた、今の政治家や組織(電通や東電)をみれば、わかりますが、誰ひとり法律を守っていないわけであり、それが普通であると思われるわけであります。結果、能力のある若い人は、自然とモラルの欠如が助長されると思います。
つまり、社会の鏡であるという点につても、もっと議論すべき点でしょう。
今回の中で、今までの紙媒体とネット媒体の関係も、取り上げています。
紙媒体の場合、規制が自然と働き、著作権の範囲で対応していのですが、これがネットの世界になると、全く違う世界の中での話しになっているという点です。
また、更に今までの広告主と媒体の関係も非常に興味深い。
今までは、対等に近い部分があったが、今のネット社会では、広告のノウハウが変わり、世界報酬型になったために、報酬さえもらえれば良いという発想の原点があり、著作権を違反しても、すぐに小金が得ることができる仕組みそのものが問題であるという点です。
こうした点などを見ている、やはり時代は大きく変わり、新しいノウハウなどが必要になってくると思います。
2016年12月11日