映画「犬鳴村」を見てきました。
日本のホラー映画の評価はどんなものか、見ればわかりますので。
評価として35点。
低いですね。
その理由について、書かせて頂きます。
ホラーの映画を見に行くのが動機であり、美人のモデルを見に来たわけではない。
この映画を見た人の4分の3はそう思ったであろう。
「三吉彩花」
ホラー映画と美人はセットなので、仕方がないけど、それを主役になら、演技力以外にも、やはり「経験」が何よりも重要であり、こんな素人を採用した監督の原因である。
つまり、こんな素人を主役にする時点で、この映画が「終わっている」事になります。
この方の演技が良い・悪いとか言っているのではなく、この映画の「ホラー感」を出し、その上での恐怖を体験させて「同化」するのには、この方はふさわしくないのであります。
後半で、赤ん坊の子孫となるから、美人であるのは自然ですが、それでも、ずっとこの人の目線で続くドラマなので、やっぱりダメでした。
見ていて、何の恐怖も同化できず、この時点で50点以下となりました。
この犬鳴村のオチは単純であります。
犬と娘の間に生まれた子供が、その呪いで死ぬという点であります。
後半、それがCGで見るのですが、本当に駄目なんです。
そんな犬化したお化けなんか、もうすでに恐怖ではなく、お笑いのレベルでした。
このため、こんな程度もわからない内容の恐怖を、メインとした映画であった時点で、すでに恐怖よりも、くだらないホラー映画となっており、つまらないのであります。
もちろん、物語としては、恐怖よりも「人情としての家族」がメインであり、そのエスパー的・霊的な能力がある事がメインとなっておりますが、その点を誰も共感出来ない部分があり、ホラー映画よりではない側面がありました。
この映画の中で一番良かった点がありました。
それが鉄塔からの飛び降り自殺シーンです。
このシーンだけは素晴らしい。
特に、スマホをかけながら、そのスマホの音声と肉声が同時に目の前で「同化」して、目の前で自殺した人が死ぬシーンは、とっても素晴らしい「恐怖体験」でありました。
実はこうしたホラーシーンが一番の見所であり、くだらない、お化けが出たシーンなどは、全くCGの世界で、誰ひとり怖くないのであります。
作りものですからね。
これに比べて、自殺シーンは、ゼロではない日常なんですよね。
ですから、交通事故のようなゼロではない死のシーンが一番良かったです。
2020年2月15日