コロナウイルスの感染予防のため、マスク不足が続いております。
日本では日常化した流れですが、2月25日頃から中国の生産工場が稼働しており、その影響で多くの輸入商社が、マスク生産を本格化。結果として、マスク不足が解消の道が見えてきております。
各輸入商社は、独自に中国工場へ注文をスタートさせており、4月納品は一般化しております。このため、各企業間で単価競争も起こっており、相場として、2020年の4月中は、
1枚税込み60円から90円が相場として高値圏が適正
と判断しております。
各企業の購入担当者としては、1円でも安く手に入れる事が重要であります。ですから、この相場感覚を持つ事で、適正単価であるかどうかの判断が出来ます。
また、当然ですが、安い単価ほどすぐになくなります。このため、1枚80円・90円であっても、ある程度の割り切りが必要です。
国民生活安定緊急措置法が施行されておりますが、実は大きな問題があります。
それが原材料の高騰です。
世界的なパンデミック状態であり、中国・日本・韓国などのアジア圏が猛威を振るっている段階で、その前であさえも5倍の素材価格値でありました。
こちらは2月のドラックストアーのチラシでありますが、
不織布マスク458円(税込503円)
となっております。1枚8円です。
それが今や10倍程度の価格になっておりますが、
原材料が5倍以上10倍以内となっている状況では、昔の安値なんて、とうてい無理な話なんです。
過去の単価で、過去の品質でドラックストアーが販売するのは、コロナウイルスが沈静化する1年以上程度だとなります。この原材料の高値について、知っているのと知らないのは天地の差になります。
あと、
マスクは100%輸入品です。
このため、円高であればあるほど安く買えます。今の円安傾向など、仕入れ値はどんどん高くなります。
<例>
1ドル=100円=100円で買える
1ドル=110円=110円でしか買えない
となり、円安になればなるほど不利です。まして、100円以下の商品なので、もっとも影響が受けやすいと言えます。
下記のようになります。
上場企業の商社が、輸入したものなので、安心して購入が可能です。
(2020年3月20日現在では残り90万枚で終了です)
販売する側も、実際に入荷してこなければ大変です。その点では安心して販売できます。
ただし、当店は仕入れの立場なので、利益を加算して販売しております。
よって、当店より安く販売した所があっても、すでに売買契約が済んでいる場合は、依頼キャンセルとしております。株価の相場と同じで自己責任にて購買担当者はお願いします。
これは業界内の噂ですが、すでに日本の港には、「1億枚のマスク」が船や港にあります。
では、なぜ、それが市場に出回らないのかは、
商品が医薬部外品
であるため、申請をして許可があるものしか入荷出来ないからです。
これは当たり前であり、仕方がない事であります。口元なので、医療調査をパスしないと販売できなく、医薬部外品であっても、輸入したメーカーが不具合があれば責任をとる必要があります。
ただし、今回の騒動で、怪しい会社が勝手に数十万枚、中国の工場から購入して、そのためアタフタしているのです。それが集まると、1億枚のマスクが港にあるということは、想像できる範囲です。
マスクを企業様へ販売していると、こんなメールが届きます。
100万枚:40円
200万枚:38円
これで、現地の中国工場の「仕入れ値」が判断できます。利益をのせていると判断しても、
100万枚:単価30円。総額3千万円と計算できます。
3千万円あれば、中国のマスク製造工場に注目して、100万枚手に入れることが可能なんだとわかります。ですから、先の日本の港に1億枚のマスク(3億円分)が、漂っているというのは、あながち嘘でもない感じです。
やりましょう。
マスク100万枚寄付します。
介護施設と開業医へ。
調達の為の発注完了。 https://t.co/vqq0jBeAvm— 孫正義 (@masason) March 12, 2020
孫さんの発言は有名ですが、各病院へ寄付するなど「30億円」位ばらまかないと、たった3・4千万円の買い物でしかないと判断できます。
消費者の中には高額転売が無くならず、横行すると勘違いしておりますが、これはもう起こりません。
理由は、1円でも安く売ったほうが売れるからです。
すでに、業者間取引では、不思議な現象があり、
・1円でも安いところへ集中する
・高くても怪しいところから買わない
となっております。
ちょっと矛盾しているのですが、1枚55円で販売している販売サイトも知っておりますが、あまり売れておりません。理由は、単純に全く関係ないファッション店であったり、モバイル店であったりして、それに何千・何万枚と購入する法人担当者がいないのです。「安かろう・悪かろう」だと判断しております。
つまり、
すでに「安くて良い所・安心して買える所しか、法人は大量に買わない」という購買心理になっており、大手になればなるほど、販売は有利なっております。当店のような零細店舗は、今だけであり、あと30日後には、全く歯がたたないと予想されます。
ですから、健全化しております。当店が今だけ売れるのは、あくまでもスピード感だけです。
法人向けのマスクは着々と、「安かろう・よかろう」路線で価格・品質共に、すでに右肩上がりです。この流れは、今の4月・5月までは続くと予想されております。
さて、ここで疑問。
日本製メーカーのマスクはどこへ?
この答えについては、ある筋では、当然如く、感染被災地へと流通しております。
北海道などのクラスターが発生した地域の病院や学校関連、そして、全国の病院関連です。まずは、この「感染被災者」へ流通させることが第一目的なので、ここへ流れます。
このため、ドラックストアーやコンビニに並ばないのは、このためです。
当然、政府が管理・運用しており、大手ブランドメーカーになればなるほど、その管理と運用は厳格になっており、一般の人への流通が少ないのはこのためです。
また、良く言われる「上級国民」への配布も、この中にあり、いゆある「上級公務員」も、この中に含まれております。国を管理する政治家や官僚、地方自治体や、消防・警察なども含まれます。
政治家の「人徳」からすれば、少し非難の対象になりますが、消防や警察などは仕方がないのです。
マスク不足は4月・5月続きます。
また、従来なら1枚6円程度の「生活コスト」で良かったものが、1枚60円では、生活費に大きく影響します。まして、これから短期の景気後退になるので、生活費は切り詰める事が必要です。また、使い捨てマスクは「もったない」の精神からもおすすめしません。
使い捨てマスクが良いのは、あくまでも高機能マスクで、私も使っている不織布三層マスクは、花粉症は予防できますが、コロナウイルスのようなミクロサイズは感染予防が出来ません。
よって、簡単な予防効果を予防対策なら、あえて三層不織布マスクに頼る必要がありません。
マスクを販売はしておりますが、コスパからいえば個人で購入・活用ならこれで良いと判断。
法人のように、従業員用対策なら、仕方がないけど、今後、数ヶ月先は、このレベルで十分と判断します。
2020年3月20日