B級映画大好きな店長です。
今回は公開されている映画で「メッセージ」。SFタイプであり、エイリアンでも出てくるかもしれないタイプであります。こうしたタイプの映画はシナリオ(脚本)が重要であり、SFは二の次であります。
さて、今回はどんな評価となりましたか。
まず、結論から言えば、この映画の最後は、主人公の女性と相手のパートナーが結婚する映画です。
その過程を単に未知の宇宙人として設定したものであります。
ですから、スプラッター系の血がドバドバするタイプの「エイリアン」のような映画を期待した方などは、非常に残念であります。しかし、中にはこうした「おち」があってもいいわけでありますので、すべて否定するものでありません。
ネタバレとして、主人公の「記憶が未来を見れる」という特殊能力を、宇宙人と主人公が手に入れており、世界をひとつにして、なおかつ、結婚のパートナーをみつけるというタイプですので、完全に恋愛映画なんです。
しかし、それがわかるのが最後の10分であり、その前の1時間30分程度は、SFの「のんびりした演出」がありますので、非常に重たい感じがします。
また、映像自体が「わざとピントとハズすボケ映像」が多用されているため、非常に見にくいです。
こうした事から、映画館で見るのはいいけど、自宅でみるとなると早回しにするタイプです。
今回の映画は賛否両論があると思いますが、すべてのがエイリアン映画タイプのSFである必要がありません。この意味では、今回のメッセージは、まあに「ハリウッドが違う映画を作ったよ」というメッセージそのものであります。
実際に世界大戦まで行く寸前になりますが、あくまでも、演出の一部でありますので、その点は非常にカットしています。
その代わりに、組織内部で、主人公と対立する強硬派や、世界ではいえば、今では悪役といえば中国政府となっており、その点は、ハリウッドと中国の親近感は、この数年で異常なほど、親密になっております。
本来なら、日本人も少しは出てきてほしいのですが、宇宙船が飛来した場所で、北海道と最後に首都である東京がチラリと出てくる程度です。
こうした意味で、映画としては60点程度であり、見ても・見なくてもいい程度ですが、B級系、映画好きには1回は見ても、損はないと判断しています。
さて、ここからは個人的な感想ですが、今回の宇宙船は、いわゆる、UFOではなく、意味不明な「柿のタネお菓子」です。
こうしたシンプルな宇宙船はとっても好きであり、宇宙戦艦ヤマトのような、スターウォーズのようなバリバリの宇宙船ではない点が非常に良かったです。
また、あまり感想も感動もなかった文字については、見せ方としてはいいとしても、苦労した点は評価されるべきであります。全体的にこうした点は「オタク要素」であり、ひっかかる人はほぼ1%しかなく、残りの99%は無関心の設定であるため、全く時間の無駄な構成となっております。
その点、こうした「攻撃的」な演出や脚本は、なかなかできないので、凄いというのがあります。
2017年5月21日