どんな記念品が贈られるのか調べてみました
伊調選手が国民栄誉賞決定となり、会見で「和服がほしいなぁ」となり、一気に
「国民栄誉賞って、記念品がもらえるんだ」となりました。
今時のオリンピック選手らしいハキハキした感じであり、昭和の時代からすれば、遠慮とか謙虚とか、日本人の美学みたいなものがなく、それはそれで世界の中の日本の時代ということで、よいかもしれません。また、女性ということも、今の時代を映す鏡のような感じでしょう。
さて、伊調選手が、記念品をもらいたという事で、歴代の国民栄誉賞の方は、実際にどんな記念品をもらったのでしょうか。
調べてみました。
まずは、内閣府で国民栄誉賞って何?という点。
基本は「この表彰は、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えることを目的とする」となっており、内閣総理大臣が授与するものです。
昭和の時代は、ほぼ「本当に選ばれた一部の有名人」がメインとなっていましたが、今では与党の政権人気のために乱発するタイプにも使われて、平成の価値は低下していると思います。
まず、一番近場の22番目・23番目の「長島秀雄と松井秀樹」さんの場合は、黄金のバットでした。
・『長嶋茂雄&松井秀喜 国民栄誉賞授賞式』 [水道橋]のブログ・旅行記 by 4someさん
野球ファンが多いですが、こうした写真は今よりも多くありますね。
次に20人目で、同じレスリングで同じ女性で「吉田沙保里さん」は「黄金の真珠のネペンダント」でした。
・吉田に国民栄誉賞授与 13ミリ金色真珠に感激 ― スポニチ Sponichi Annex レスリング
吉田選手は授賞式に和服ですから、女性が高い和服を言うのもうなずけます。
次は、さらにまたまた女性です。男性はいつになるのでしょうか。19人目となりますが、
サッカーのなでしこジャパンの団体での受賞です。記念品は化粧筆7点セットです
本体それぞれに名入れ印刷をしています。この時期は、日本の伝統工芸品として、世界でも認める筆の細かさが、世界逸品として注目がありました。その上で、少し女性よりにもなりますが、こちらに決定しています。
さて、昭和の時代の国民栄誉賞の方々はどんな感じなのでしょうか。
黒澤明さん 国民栄誉賞の盾のみ
美空ひばり 国民栄誉賞の盾のみ
寅さん 国民栄誉賞の盾のみ
基本は賞状と盾が1セットになっており、さらには、昭和時代の多くは、亡くなってからもらうものが多いのが見られます。
さらに、当時の日本人は、「国民栄誉賞なんて!わたしがもらうのは本当におこがましい」という気持ちが多く、生きている時にもらえる人など、過去の受賞者から比較して、「とんでもない」という気持ちが多かったと思います。
ですから、受賞時代が「記念」となっており、記念品は平成の時代になってからの政府の流れだと思います。
昭和の時代は、平成の時代と比較して、まだまだ日本が伸びている時期であり、平成のような停滞感がないものです。
昨日より明日が希望が持てた日のため、それこそ、記念品など必要ありません。
しかし、平成の時代は、記念品などの「姑息さ」がないと、明日への希望が無い感じにプラスしているかもしれませんね。
安倍内閣は最多の7人へ国民栄誉賞に「乱発」する事情とは
2018年になり、自民党の安倍内閣の国民栄誉賞の多さが目立ちます。まるでおもちゃを上げるような感覚です。
実は、過去に比較しても異常とも言える乱発ぶりなんです。
過去では、中曽根内閣が最多の4回でした。
・長谷川一夫(俳優)没後
・植村直己(冒険家)没後
・山下泰裕(柔道家)
・衣笠祥雄(プロ野球選手)
と、なっております。
これが安倍内閣となると、もらう側にも少し「遠慮」というのがありませんね。
若い感覚は、昭和世代とは違うかもしれいません。
・松井秀樹(38歳)
・伊調馨(32歳)
・羽生善治(47歳)
・井山裕太(28歳)
・羽生結弦(23歳)7人目
となっており、まるで国民栄誉賞が安っぽい感じがしませんか!
若い世代が悪いというのではなく、なんだかアイドル風の国民栄誉賞的な感じがし、また、記念品の「ほしいものリスト」という感じです。政権側としては、内閣支持率上昇を狙ったパフォーマンスとも見える行為であります。
フィギュアスケートの羽生結弦選手は、女性に圧倒的な人気がある「アイドル」みたいのものです。その手の流れかと思いますが、野球選手のイチローが「自分には、まだまだもらう資格などありません!」という言葉が、本当の「侍日本人」として、懐かしささえ感じます。
国民栄誉賞をあげる方もダメなら、もうらう方もダメだよね!という風潮が日本人魂とあっていてほしい。
そんなに国民栄誉賞って、軽かったのでしょうか?
軽いノリで記念品は「イヤホンがほしい!」とか、日本人からすれば「??」となる感情は当然の流れです。
(羽生結弦さんがダメだとは言っていませんよ)
2018年3月4日