まずすべきことは「決めること」が一番
周年記念品制作において、一番の悩みは何かといえば、デザインです。特に慣れていない場合は全く進めません。
これは当たり前であり、ほぼ多くの制作をする人が始めて周年記念品制作をするわけです。
ですから、どんなアドバイスが最適であるのか、多くの周年記念品を制作している立場からご説明します。
大企業編
大企業(上場企業クラス)の場合は、担当部署もデザイナーもいて、「これ!こういう風に制作して。できる!」という上から目線に対して、しっかりと担当者を「安心」させることができるかどうかです。
当たり前ですが、上から目線になるのは、今まで何度も制作しているので、ある意味こちらも楽です。ですが、これだけ決まっている場合でも、大企業ならではの「決定者が複数いる」という点では、非常にのろい部分があります。
このため、当店では、こうした事情から、もともとデザインは2パターン以上を制作してもらうことをおすすめしています。
これはひとつのデザインパターンに決めてしまうと、後から必ず反対者が出てきます。これを回避するため「わざと」2パターンで「投票形式」で決定させるわけです。これなら1人が反対しても、他の圧倒的なデザイン支持があるため、多数決で必ず残ります。
これが大企業で周年記念品を展開するうえで、非常に有効なやり方です。
中小企業編
中小企業の場合、担当者は代表か、それに類する決定者が行うのがほとんどです。このため、一番重要なのは、スピードであり、決定はすぐ瞬間的にできるため、デザインは複数提案しますが、決定をすぐにするため、デザインを元に現物確認をすぐにします。
中小企業の場合は、デザインよりも、商品自体のクオリティや機能や品質を重視し、商品価値のほうを重視します。
このため、しっかりと商品とデザインのバランスを提案できるように、しっかりと連絡を取り合うことが重要になります。
個人編
個人様の場合は、2通りであり、「完全お任せ」「教師タイプ」になります。
個人のほうがけっこうこだわりがあるように思いますが、実質的には、それほどありません。個人様の場合は、安心して任せられるところが重要であり、本当に安心なのかどうかが重要なのです。ですから、デザインはそれほどあまりこだわりはない。
次に安心タイプとして、こちらがプロとしての知識やノウハウなどを、どの程度安心して任せられるのかが重要になるため、こうした「はなし」が重要になるわけです。
こちらがプロとしてのノウハウを、しっかりとお伝えすることで、「ここに任せておけば安心だ!」となるわけです。
2016年10月28日