周年記念品市場で働いていると、ほぼ1周年・2周年はなく、10年単位で10周年からスタートし50周年になり、次は100周年となるのがパターンとして多いです。
周年行事は人でいえば誕生日のようなものですから、結果としてあっても対応しません。この件についてお伝えします。
企業の場合、赤ちゃんが1歳・2歳になり、両親がおめでとうの気持ちがあるものではないわけです。創業1年目・2年目は修羅場であり、どちらかといえば赤字経営がメインとなります。
赤字経営ですから、当然、祝うお金などないわけです。もっといえば、3年目で廃業ともなる場合もあり、5年目までは逆にどの会社組織よりも、修羅場としての職場環境となります。
結果的に、誕生日のような気持ちになるのは、本当に稀となります。
5年目までは修羅場なら、次の5年で10周年も意外と穏やかではありません。ようやく黒字化できる見通しができるのもこのくらいからです。もちろん、資金的な余裕などなく、毎日が自転車操業のような忙しさです。
つまり、周年記念日があったことすらわからないくらいに、忙しい毎日であり、過ぎ去った日にしかならいのが10周年目です。そんな時間があれば、もっと売り上げ増を狙いますし、競争が激しい時期でもあります。
こうした時間的な経過があり、やっと10周年を回り、次の20周年・30周年となると、やっと落ちついた雰囲気です。20年間も企業としてあるのですから、立派であります。
成功している企業であれば、やっと組織的に少し贅沢をして周年記念をしてもいい感じになるわけです。
最後になりますが、今の時代は、少子高齢化によって日本の市場は縮小傾向となります。結果的に、企業が20周年・30周年と続く自体が実は「珍しい」とも言える状態です。
ですから、企業の周年記念行事は、この点からいっても、それなりに大変な事だという点です。
2017年6月1日