「退職祝い」と言っても3通りの退職祝いがあります。
その用途と記念品を間違えてしまうと、ちょっとおかしなことになってしまいますので、改めてまとめてみます。
企業や団体などから退職する人へ向けて「お疲れ様」の労いの気持ちを込めてプレゼントする記念品です。
1度に何十人も退職することはないので、あらかじめ企業名などを印刷したものをいくつか作ってストックして置き、退職者が出た時にプレゼントするような形になります。
しかし、名入れ作成にはロットが決まっていますので最少ロットでも10個位になってしまいますから、ある時期に沢山作って退職祝いをストックして置いて、辞めていく人がでたら倉庫から引っ張り出してプレゼント…というのはあまり現実的ではありません。
さらに一度に沢山の人が退職するのも祝うムードではない状況ですのでネットで出ているような「記念品激安」系はこの場合には向いていません。
個人向けの「名入れ記念品」で、その都度に1個特別に作るのが普通です。
相場としては安くても1個5,000円位からでクリスタルガラスや時計などの高級品にレーザーなどで退職者の名前を彫ってもらうのが一般的です。
主に団体に大きく貢献した人や重役にはこういったものが使用されます。
退職する人がみんなに好かれている場合や、多大な貢献をした人の場合には残るメンバーで、その功績をたたえるために作成します。
みんなでお金を集めたり、会社・団体から予算を出したりになります。
また、同窓会などで恩師の定年などのお祝いでも使ったりすることもあります。
主にボールペンや扇子などのちょっとした小物に人気があり、名入れでもよくあるパターンとしては先生の場合「○○先生退職記念 2017年3月△△高校」監督の場合「○○監督退職祝い 平成29年△△チーム」などと刷って退職する人と送る人みんなで受け取るパターンになります。
この場合は結構な量を作成することになりますので記念品ストアーのような安くて沢山作ることが出来るお店はオススメです。
「いままでありがとう」という気持ちをお世話になったメンバーに伝えるのにプレゼントします。
これは本当に粗品という感じになるので安くて実用的なものが一般的です。実際の注文ではボールペンや付箋セットなどの実用的な物が選ばれています。
名入れをする場合は「退職祝い」と言うよりも「ありがとうございました 日本太郎 2017年3月」のような感謝の言葉を添えての謙虚なメッセージになります。
もっとそこまででもないという場合には「ありがとう」のメッセージグッズや小さな食品系などもあるので、そういったものもお勧めです。
あまり自分の名前をプリントしたものを配るという事も恥ずかしかったり、予算の都合もありますので、こういったちょっとした感謝グッズでも十分で失礼でもないのでお勧めです。
2017年6月8日