2016年の映画である「手紙は憶えている」という評価と感想について。
レンタルビデオ店にて借りました。人気映画というコーナーでしたので、少し興味があり最後まで見ました。
ネタバレとしては、最後に自殺するのですが、その流れが凄く、主人公は高級老人ホームでいて、認知症の状態。妻を亡くした事さえ忘れるほどの高齢であり設定では90歳です。このため、自分はユダヤ人だと思い、家族を殺しアメリカに「偽装入国した元ナチ」を殺すために、手紙を頼りに最終的には、見つけるのですが、その見つけた相手が、実はナチ時代の自分の部下であり、それを思い出した瞬間、自殺するという流れです。
この最後の瞬間が凄く、紆余曲折しながら、探し出した相手が、実はナチ時代の自分の部下であり、自分はナチ時代に大量に人を殺した事を、認知症で忘れていたという展開は、確かに凄い設定でした。
ちなみに、本当のユダヤ人は、同じ老人ホームにいる方であり、それが本当の家族をナチに殺した本人を目の前で対応しているのでした。
90歳の役なので、この点だけで実は凄いと言えます。
見ている時間は、なんだか「面倒だな」と思うのですが、その面倒さが、最後には凄い感動に近いものになりました。その意味では映画の校正も凄いし、まだ、それを我慢して対応した脚本も凄いと思います。
全体の評価としては、やはり高い支持があるように、それなりに素晴らしい映画でした。
2018年12月9日